複数個の神経細胞に対するポアソン型入力による発射過程の過渡的経過解析

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概要

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標的神経細胞が複数個ある場合の神経インパルス処理の過渡的過程を解析する方法をSaaty(1960)の研究にもとずいて紹介した。入力としての神経インパルスはポアソン型時系列(到着確率 :λ)とした。これから入力をうける受容神経細胞は2個ある場合を解析した。神経組織の任意の時刻においてそこにn個のインパルスが処理されている(処理確率 :μ)確率Pn(t)に関する連立微分差分確率方程式を母関数展開およびラプラス積分変換を用いて解いた。本研究では簡単のため処理する神経は2個とした。P0(t)は初期条件、すなわちすでに処理が進行しているインパルスの数によって大きく変化した。インパルス到着確率:λが減少するとまた処理確率:μが増加するとP0(t)は増加した。本研究方法を発展させれば多数の神経細胞が同時に神経情報を処理する場合の時間経過を分析するのに有用である。
1999-09-24

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