神経磁気刺激とその応用
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概要
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電気刺激による直接的な生体刺激に対して、近年パルス磁場を用いて非接触的に刺激する磁気刺激が盛んに研究されている。この刺激法は対表面上にコイルを設置し、このコイルにパルス電流を流すことによって生体を貫く変動磁場を発生させ、磁場の時間的変化に伴って生体内に誘導される渦電流によって神経を刺激しようというものである。磁気刺激法は電気刺激にくらべ、刺激時に痛みを伴わないこと、生体を傷つけずに非侵襲的であること、また比較的深部の組織の刺激が可能であるなど利点をもつ。ここでは、標的のみを限局して刺激する局所的磁気刺激法の原理と、それを用いた脳神経及び脊髓根の磁気刺激につして述べ、更に、磁気刺激の応用のいくつかの可能性を探る。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-28
著者
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上野 照剛
九州大学工学部情報工学科
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藤木 稔
大分医科大学 脳神経外科
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藤木 稔
大分大学医学部脳神経外科
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松田 鶴夫
久留米工業大学
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兵頭 亮
九州大学大学院 システム生命科学府
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藤木 稔
大分医大 医
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藤木 稔
大分医科大学脳神経外科科学教室
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久良 敦志
九州大学工学部
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兵頭 亮
九州大学工学部
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松田 鶴夫
久留米工業大学知能工学研究所
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