音声フィードバック訓練による聴覚障害者の音声認識能力への効果

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概要

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聴覚障害者の多くは周波数分析能力の低下等により、補聴器のみでは十分な聴覚の補助が行えない。そのことが聴覚障害者の正確な音声認識を困難にしている。本研究では、聴覚障害者の言語認識能力の向上を目的として、バイオフィードバック(BF)手法を用いた音声認識訓練システムの開発を行った。本システムはパーソナルコンピュータを用い、問題となる「音声」を被験者に提示し、解答させた後に正誤判定を行い、正解を画面表示と音声により被験者に提示する。被験者はこれをBF情報として訓練を行い、音声認識の向上を図る。これまでに五者拓一式の解答を行う試作システムを構築し、臨床実験の前段階として健聴者13人を用いて訓練効果の評価を行った。その結果、BF訓練による音声認識の改善(67.5%⟶85.0%)が見られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-05-29

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