前腕回外動作における肘屈筋群および伸筋群の活動の筋電図学的解析

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概要

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健常人6名に対し,肘関節を30度屈曲位に固定して行った前腕回外動作について,その時の肘屈筋群と伸筋群の活動を筋電図を用いて解析した.屈筋群では,上腕二頭筋には前腕回外に伴う筋放電量の増加が観察された.これに対し,上腕筋と腕橈骨筋には上腕二頭筋の筋放電の増加によく一致した放電量の減少が認められた.伸筋群では,主動筋である上腕三頭筋の筋放電は全く認められなかった.このことは回外動作時にみられる上腕二頭筋の活動の増加のうち肘の屈曲方向に働く成分(収縮力)は,他の屈筋群の活動の減少により打ち消されることを示すとともに,これまで報告のない肘屈筋群間の相反性抑制機構の存在を示唆する所見と考えられた.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-29

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