虚血心筋における興奮伝導シミュレーション : イオンチャネルモデルによる基礎的検討

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
不整脈等の心臓異常電気活動をイオン電流レベルで解析するための基礎的検討として、虚血による心室筋活動電位の変化をイオンチャネルモデルを用いて表現し、興奮伝導シミュレーションを行った。心室筋細胞のイオンチャネルモデルとして、Luo&Rudyのモデルを用いた。虚血による心筋の傷害の中で、ナトリウム電流の抑制、カルシウム電流の抑制、細胞外カリウム濃度の増加、及びギャップ結合の抵抗増加に関いてモデルを用いて表現し、これをFU(Fuwa-Uchiyama)モデルに組み込んだ。シミュレーションの結果、膜静止電位の減少、活動電位プラトー相の低下、プラトー相の短縮、最大立上り速度の低下、及び興奮伝導速度の低下が再現された。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-04-23

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク