最適制御理論に基ずくイヌ大動脈血流波形に対するシミュレーション
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概要
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心臓血管系において最適制御機構が存在することを証明するため、摘出心臓から繰り出される大動脈血流波形をシミュレーションした。評価関数は心室内圧、大動脈血流量の変化率と心臓の仕事量を含めた。犬摘出循環系において動脈抵抗および大動脈コンプライアンスを増加させた場合の大動脈血流波形は心室内圧の変化率に関する重価係数を増大させることでシミュレーションに成功した。大動脈弁抵抗が増大した場合は逆に心室内圧の変化率に関する重価係数を減少させなければならなかった。心拍出量を一定に保った場合に動脈抵抗、大動脈コンプライアンスおよび大動脈弁抵抗を変化させた場合の最適大動脈血流波形および心室内圧の変化率に関する重価係数の影響も解析した。本研究は最適条件下での大動脈血流量の評価に有益である。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-05-27
著者
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