腎臓尿細管における、水分、NACL、尿素の吸収および排泄機能に関する解析 : 境界条件の連続代入法による解法

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概要

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腎臓は生体における排泄、再吸収、代謝を司る最も重要な臓器である。腎臓は解剖および生理機能が複雑なため、腎機能の理論解析は対向流交換系モデルが提唱されて以来、殆ど新しい展開はなされていない。本研究では、実験結果との対比を用意にする簡単なモデルを解説した。排泄されるべき成分の代表として、水分、Na, 尿素に関する平衡式を提示し、これらの要素の濃度が定常拡散状態において、近位尿細管、ヘンレの係蹄の下行脚、上行脚においてどのように分布しているのかを理論的に解析した。水分の流量はヘンレの係蹄を進行するにつれて減少、Na濃度は近位尿細管からヘンレの係蹄の下行脚にかけて上昇し、上行脚を経由すると減少した。尿素濃度はヘンレの係蹄の上行脚で急激に上昇した。本モデルは連続境界条件下で計算すればより効率良いシミュレ-ションが可能である。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1996-05-24

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