老人性痴呆リハビリテーションシステムの開発 : 記憶に対する匂いの影響

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概要

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我々は、画像提示装置を用いた記憶能力システムを開発し、これを高齢者に用いてリハビリ効果の検討を行なってきた。その結果、1ヶ月の訓練により得点の上昇が観られ、本システムの有効性が確認された。本研究においては、良いは記憶能力を向上させるとの知見から、芳香環境下での訓練効果は無臭時より向上すると考えられ、より訓練効果を向上させる方法として匂いに着目した。本報告での実験は無臭環境と芳香環境で行い、記憶に対する匂いの影響と、環境変化による訓練効果の検討を行なった。その結果、芳香環境下では高齢者及び健常人とも有意差はほとんど得られなかったが、高齢者では2名中2名、健常人では5名中2名で訓練効果を向上させる傾向が確認された。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-09-27

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