音声基本周波数の揺らぎに対する聴覚フィードバック条件の影響について
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概要
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音声の基本周波数制御における聴覚系の関与について、これまで用いてきた変換聴覚フィードバック(TAF)による実験結果と、全極モデルに基づく方法から推定される結果との比較検討を行なった。その結果、TAFによって求められた応答と同様の150msの遅延を伴う補償方向の応答が人工的なフィードバック条件を付加しない自動発声の状態においても働いていることが確認された。また、多数の実験結果を同期加算することにより、基本周波数への摂動に対する、インパルス応答を求めた。求められた応答の主要な成分は、遅延を伴う負方向のパルスであり、これまでの想定の妥当性が確認された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-06
著者
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