パルス法による音響インピーダンスの測定における共振器の共振周波数同定法について

概要

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パルス法による音響インピーダンス測定は一つのマイクロホンを用いた簡単な構成になっている。音響管の一端で生成された音響パルスは管内を伝搬し、そして他端に置かれた材料によって、音波が発生する。実験においては、パルス音波は放電パルス音源により発生され、そしてその継続時間は短い。マイクロホンは音響管のほぼ中央に置かれている。駆動波と測定試料による反射波の分離は時間窓で行うことができる。音響管の長さは2500mmで、管の内径は9mmである。ここでは、試験試料として、ヘルムホルツの共鳴器を用いている。6mmの直径をもつマイクロホンで測定した音響波は20μs,40μs,80μsの3種類のサンプリング周期で標本化される。サンプリング周波数の影響は周波数領域で分解能の違いとして現れる。本論文では、共振周波数の推定法を述べている。電気回路の類推から、音響インピーダンス周波数特性に基づいた方程式より、音響パラメータを計算する。同定した結果も述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-08-22