動的モデルによる非定常時系列の同定について

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概要

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観測される環境音には、低い周波数成分から高い成分の広帯域のスペクトルをまで含んでいる。また、時間により発生音体の音源が変わったり、音源自体が変化する場合があり、観測値は平均や分散が時間変化する非定常時系列で表現した方が良い場合がある。モデル化を行う際、非定常時系列に対してはトレンド成分の除去が必要となり、処理方法としては最小二乗法や階差法等が用いられる。本報告では、実際に測定された環境音を用い、その測定値に含まれる非定常成分に対して、最小二乗法と階差法によりトレンド成分の除去を行った結果を述べる。また、非定常時系列に対するモデル化を行うことについて述べる。さらに、短区間でトレンド成分が時間に変動を行うものとして、非定常時系列に対するモデル化を行い、カルマンフィルタを用いることにより逐次的にトレンド成分の検出とモデルの推定を行った結果について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-09-24

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