名古屋市内外における自宅周辺の騒音に対する住民意識
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概要
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名古屋市内外に住む人を対象として、自宅周辺の騒音に対する住民意識について調査した。騒音の大きさ、うるささ、睡眠妨害の3項目ではそれらの陽性反応の割合は、市外在住者に比べて市内在住者の方が高いことがわかった。次に、自宅周辺において37種の音それぞれが聞こえるか否かを尋ね、聞こえる割合を市内と市外で比較した。集計の結果、市内の場合と市外の場合とでは特に大きな差はなかった。差の最も高いもので21%であった。市内外ともに「自動車走行音」の聞こえる割合が最も多い。同様に37種の音による悩まされる割合についても比較した。聞こえる場合と同様にそれらの割合は市内外で特に大きな差はなかった。差の最も高いもので13%であった。市内外ともに「暴走族の音」を最も悩まされる音としている。この音は、他の音と比べて悩まされる割合が15~20%も高い。悩まされる音による影響では「イライラしたり、腹が立つ」「睡眠の妨害になる」の回答が多かった。また、騒音による影響を受けたとき、とりたい行動の中では、「音を出している相手に直接苦情をいう」の回答が多かった。なお、アンケート用紙としては日本音響学会で作成された「生活環境に関する調査」に一部調査項目を追加して使用した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-05-31
著者
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