フラクタル次元に着目した音圧波形による環境音評価

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概要

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現在,環境省では「音風景百選」を制定し,良質な音環境の保全に乗り出しているが,音の質に対する定量的な評価方法は存在しない.そこで,本研究では波形の複雑さ或いは自己相似性に着目し,フラクタル次元を用いた評価について検討する。フラクタル次元計測の方法は様々な方法があるが,本研究では,ボックスカウントおよびスケール変換解析を利用する。環境音評価において,評価対象とする時間の決定は重要な問題であるが,本研究では,比較的,短時間の環境音を評価する。本研究では,環境音として芝浦工業大学周辺の環境音を利用してフラクタル次元を計測した。その結果,ボックスカウントとスケール変換解析での計測結果に差異が生じたが,比較的,短時間の環境音評価に対しては,ボックスカウントが適していることが分った。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-09-15

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