移動通信のための高速処理QVLMS-MLSE等化器 : メガビットオーダの高速通信への適用
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概要
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移動通信におけるメガビットオーダの高速信号伝送を実現する場合に必要不可欠なものとなる遅延ひずみ補償技術として適応型MLSE等化器を取り上げ, その処理速度向上法および回路規模の低減法について述べている。伝送路推定法としてVLMSアルゴリズムのゲイン関数を2のべき乗で近似することで乗算演算を排除したQVLMSアルゴリズムを提案している。また, PSK/QAM変調におけるマッピングの回転に対する対称性を利用した回路規摸低減法も提案している。提案手法に基づきQPSK変調用の2タップ等化器を室内試作した結果, FPGAレベルでも約40 kgate相当で実現できること示している。また, 伝送速度が1.5Mbit/sで, 遅延分散650nsの2波独立のマルチパスレイリーフェージング伝送路において試作した等化器がフロア誤りを10<-5>以下に抑圧し, 8シンボルで初期収束が完了する優れた特性をもつことを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-25
著者
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