π/4-QPSK用32kbit/s実時間処理VLMS-MLSE等化器の構成と特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は高速信号処理が可能な適応型MLSE (Maximum Likelihood Sequence Estimation) 等化器のハードウェア回路による実現方法, およびその特性について述べている. 伝送路推定アルゴリズムとしては回路構成の比較的簡易なVLMS (Variable-gain Least Mean Squares) アルゴリズムを適用し, フェージングへの追従性向上のため状態ごと推定法を適用している. 更に, サンプリング位相による特性劣化の問題を排除するために分数間隔サンプルの構造を採用している. まず, 伝送路推定と系列推定を効率良く行うためのパイプライン処理の方法, および分数間隔VLMSアルゴリズムにおける行列演算の排除による演算量削減方法について述べている. 試作したVLMS-MLSE等化器はエアインタフェース384kbit/sのπ/4-QPSK信号を32kbit/sで実時間処理可能であり, 遅延スプレッド500nsの2波レーリーフェージング伝送路においてフロア誤りを10^<-5>以下に抑圧し, BER=10^<-3>点において5dBのダイバーシチ利得があることを示している. また, 選択ダイバーシチ受信系に試作した等化器を適用した場合, 同様の伝送路において遅延波なしの遅延検波の理論値と同じ特性をもつことを実験的に検証している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-25
著者
関連論文
- ユーザレート512kbit/sを実現する移動通信用ダイバーシチ合成形DFEの構成と特性
- 移動通信のための高速処理QVLMS-MLSE等化器 : メガビットオーダの高速通信への適用
- 遅延スプレッド補償によるPHSのセル拡大効果
- 非線形伝送路におけるOFDMとシングルキャリア方式の特性比較
- π/4-QPSK用32kbit/s実時間処理VLMS-MLSE等化器の構成と特性
- TDMA移動通信におけるバースト誤り対策
- モード切り替えによる合成形ダイバーシチDFEの特性改善法の検討
- FPGAによる1.5Mbit/s VLMS-MLSE等化器の構成と特性
- 移動体データ伝送
- モード切り替えによる合成形ダイバーシチDFE
- 次元拡大を行う高速カルマンアルゴリズムを適用したDFEの構成と特性
- 高速移動通信用適応等化器の信号伝送特性
- 最大比合成を適用したMLSE型等化器
- 高速移動通信用適応等化器の構成と信号伝送特性
- 32kbit/s実時間処理VLMS-MLSE等化器の特性
- オーバーサンプリングAGCの特性
- 適応形MLSE等化器のための高速チャネル推定法 : VLMSアルゴリズムの提案
- 直交変換による対角化VLMS-MLSE
- 送信ダイバーシチと前置等化結合伝送方式
- RLS 位相推定による適応位相制御方式
- マイクロセルラにおける遅延歪み補償技術の効果
- 適応等化器付6Mbit/sバースト変復調装置の信号伝送特性
- VLMS-MLSE等化器用AFC回路