クラスター学習による方位選択性地図の自己組織化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大脳皮質の一次視覚野にみられる方位選択性地図の自己組織化について,外部からの具体的な視覚刺激提示に基づき,形式ニューロンから成る2層神経回路網モデルを用いて研究する.これまで,単純なHebb学習を用いた方位選択性地図の自己組織化について研究してきたが,生理実験みられる方位選択性が全体的に滑らかに変化するような特徴を再現することが出来なかった.そこで,近隣のニューロンの発火状態をも学習に直接影響を及ぼすようにHebb学習則を拡張した,クラスター学習法を提案する.更に,クラスター学習終了後のニューロンの入出力関係を自己無撞着モンテカルロ法を用いて計算し,この入出力関係から与えられる方位選択性地図が実際の生理実験結果と定性的に類似していることを数値実験によって示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-18
著者
-
阿曽 弘具
東北大学 大学院 工学研究科 電気・通信工学専攻
-
猪苗代 盛
日本大学工学部情報工学科
-
黒岩 丈介
東北大学 工学部 通信工学科
-
三宅 章吾
東北大学 工学部 応用物理学科
-
猪苗代 盛
日本大学 工学部 情報科学科
関連論文
- 管理情報の分散化と自律的協調による動的負荷分散システム(セッション5:P2P)
- NLP2000-18 / NC2000-12 海馬-連合野モデルによる時系列パターンの長期記憶形成
- 時間遅れを取り入れた海馬CA3モデル
- NLP2000-18 / NC2000-12 海馬-連合野モデルによる時系列パターンの長期記憶形成
- 時系列情報が扱える海馬を含む記憶モデル
- 21世紀に向けて文字・文書メディアの認識・理解の夢と課題
- 脳の視覚野における方位選択性の形成
- 文字行の局所的な配置方向検出のための一手法
- Intrinsically BurstingおよびFast-Spikingニューロンによるスパイク発火のモデル
- 脳の視覚野における方位選択性の形成
- 機能マップの自己組織化への統計力学的アプローチ(基研研究会「ニューラルネットワーク〜これからの統計力学的アプローチ〜」,研究会報告)
- クラスター学習による方位選択性地図の自己組織化
- クラスター学習による方位選択性地図の自己組織化
- 方位選択性地図とクラスター学習則
- 方位選択性におけるピンホイル特異点の形成
- 回転パターンを認識するネオコグニトロン
- モンテカルロシミュレーションによる方位選択性の自己組織化
- コラム構造の自己組織化過程
- 高次コラム構造の自己組織化
- 文字特徴領域の重なり検出法
- 文字認識の高速化に関する一方法
- H-003 動的輪郭法のエネルギー解析による図地反転現象の考察(H.生体情報科学)
- FPNモデルによるファジィ回帰分析
- 自己組織化が可能な学習型ファジィ制御器
- RCEモデルに基づくネットワークを用いたファジィ回帰分析