アドホックネットワークにおける優先順位をもつ待ち行列を用いた中継サービスポリシーの提案(無線QoS, 無線リソース制御, ユビキタス, アドホックネットワーク, 一般)

概要

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近年、無線端末だけで即席に構築できるアドホックネットワークの研究が注目されている。アドホックネットワークはインフラフリーのため、送受信範囲を越える端末同士の通信においては別の端末の中継によって実現されている。中継端末は自分宛てではないパケットを次端末への転送を行うため、中継端末としてサービスを提供するユーザポリシーが必要となる。しかし、現在のアドホックネットワークにおいては中継サービスに対するユーザの意思を反映する仕組みがない。そこで本報告では、ユーザ要求に応じて自分自身の通信と中継端末としての通信の帯域幅をそれぞれ割り当てる手法を提案する。具体的に、自分自身の通信及び中継端末としての通信に対して二つの優先順位をもつ待ち行列を用意することによって、中継端末におけるユーザの中継サービスポリシーを実現する枠組みを提供する。さらに、提案の手法の有効性を検証するため、ネットワークシミュレータQual Netを用いてその性能評価を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-04-11