味覚刺激による表情変化と認知

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概要

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本研究は、味覚刺激(甘味、塩味、酸味、苦味)によって喚起される表情とその認知について3つの実験によって検討したものである。実験1では、各味覚物質の溶液が被験者の口のなかに注入され、それによって生じる顔の反応が記録された。顔の反応を記録した静止画あるいは動画を被験者に提示し、刺激に写っている人物が味わっている味覚刺激を同定するように(実験2)、あるいは顔がどのような感情を表すかを評定するように(実験3)求めた。実験の結果、酸味や苦味による表情変化は明瞭で正確に同定されること、その同定には表情変化の動的手がかりは利用されていないことが明らかになった。これらの発見について、味に対する表出が持つコミュニケーション的意味の観点から議論された。
2001-01-26

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