共感を呼ぶCG顔表情に関する研究(ヒューマンコミュニケーション及び一般)(ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)大会)

概要

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一般的には対人的関係において好印象を与えることが多いと考えられるhappy表情も時には相手に悪い印象を与える恐れもある。その結果、表情認知者のその後の行動にも影響を及ぼす事が推測される。本研究は、人とCG人物との共感が人にどのような影響を与え、その後の行動に変化を及ぼしたかということを心理実験を通じて究明した。ある状況におかれた結果、白身の心的状態が「angry」であった時、相手の心的状態も自分と同じ「angry」である方が、その他の心的状態である場合に比べより強い親和動機が促されると予測した。心理実験により、「angry」表情条件において他条件よりも親和動機の結果生じたと思われる課題の援助行動回数がより多く確認された。このことから、人とCG人物の間に親和動機が生まれ、その結果人は自分の感情に近い感情を示したものにより多くの援助行動を行った事が示された。これに伴い、仮説は支持され、また人はCG人物であっても社会的に友好的な関係性を築くことが示唆された。
2003-03-11