気相合成法ZnS:Ag, Al蛍光体における深欠陥密度の低減化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
投射型テレビは家庭用大画面ディスプレイとして製品化されている。投射型ブラウン管では大画面化・高精細化のため、電子線励起強度の大出力化や蛍光面の薄膜化の開発が進められている。しかし、蛍光面への励起強度を高めることは、蛍光体の寿命低下や輝度飽和を招く。特に、投射型ブラウン管では青色ZnS:Ag, Al蛍光体でその問題が顕著である。投射型ブラウン管用青色Zns:Ag, Al蛍光体を気相合成法により作製し、熱発光曲線の測定によるトラップ評価及び電子線励起による輝度評価を行った。熱発光曲線の測定によって430K付近に欠陥が観測された。合成時のH2S流量を増加するとこの深欠陥密度は低下した。これによって、フラックス合成品よりも気相合成品でエネルギー効率が5%向上した。硫黄欠陥に帰属されるこの深欠陥は輝度飽和の要因となるオージェセンタの1つであると考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-01-28
著者
関連論文
- (Gd, Y)_3(Al, Ga)_5O_:Tb蛍光体における発光特性のGd濃度依存性
- ZnS蛍光体への電子線侵入距離の検討(発光型・非発光型ディスプレイ合同研究会)
- ZnS蛍光体への電子線侵入距離の検討
- ZnMgS:Cu,Al蛍光体のカソードルミネッセンス特性(発光型/非発光型ディスプレイ合同研究会)
- ZnMgS:Cu,Al蛍光体のカソードルミネッセンス特性
- ZnMgS : Cu, Al蛍光体のカソードルミネッセンス特性
- ZnS蛍光体への電子線侵入距離の検討
- 微小重力下CdTe薄膜気相成長実験 -地上原理実験及びSFU実験テレメトリーデータ-
- 投射型ブラウン管における二層蛍光膜構造の検討
- 気相合成法ZnS:Ag, Al蛍光体における深欠陥密度の低減化
- 投射型ブラウン管における二層蛍光膜構造の検討
- 気相合成法ZnS:Ag, Al蛍光体における深欠陥密度の低減化
- 1)投射型ブラウン管用青色蛍光体ZnS : Ag, Alのトラップ評価([情報入力研究会 情報ディスプレイ研究会]合同)
- 投射型ブラウン管用青色蛍光体ZnS:Ag,Alのトラップ評価
- プラズマディスプレイ用蛍光体の輝度飽和特性
- プラズマディスプレイ用蛍光体の焼成劣化
- プラズマディスプレイ用蛍光体の輝度飽和特性
- プラズマディスプレイ用蛍光体の焼成劣化
- 金色の石に魅せられて, 佐藤勝昭著, 裳華房刊, (1990年11月5日発行), 四六判, 144頁, 定価1,133円(税込)
- 投射型ブラウン管用青色蛍光体ZnS : Ag, Alのトラップ評価