プログラミング入門教育における学習者の意図を考慮した誤り検出
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概要
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現在、プログラミング教育において、学習者はコンピュータからエラーメッセージを見ながら自分のプログラムの誤りを見つけ、デバックを行っている。しかし、このコンピュータからのエラーメッセージは初心者には分かりにくいものが多い。たとえば、図1は2数の最大公約数を求めるプログラムである。(1)8行目のbegin〜endが抜けている、(2)9行目の後にendが抜けている、(3)13行目行末の;が余分である後りがあるが、エラーメッセージではそれらが指摘されていない。それはコンピュータがプログラム言語の構文規則に基づいて解析を行うからである。それに対して、人間の教師は学習者のプログラムを局所的な細かいミスにとらわれずに、改行や字下げ(インデンテーション)の情報を積極的に使いながら全体から部分にトップダウンに調べ、学習者の意図を把握する。そして、その学習者に合った的確なアドバイスを与える。本研究ではそのような人間の教師が行っている解析課程をコンピュータで実現することにより、初心者によって分かりやすいアドバイスを試みる。
- 1995-03-27
著者
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