主観的輪郭と明るさを知覚する視覚情報処理モデル
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概要
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人間の視覚系は輪郭の総合として知覚する。画像から輪郭を検出し、輪郭によって物体を背景から切り離し形の認識が可能となる。輪郭は明度、色相、彩度の物理的刺激の違いが存在する領域において知覚される。しかし、ある種の図形においてはこのような物理的刺激のないところでも輪郭が知覚される。これが主観的輪郭である。主観的輪郭が知覚される代表的な図形のひとつにカニッツアの三角形がある。カニッツアの三角形では、黒く塗りつぶした円の一部を切り取って三角形の頂点に置くと、視覚刺激としての三角形がないにもかかわらず三角形の輪郭が知覚される。また、三角形の内部は背景に比べて明るく知覚される。本研究では、主観的輪郭の形成が視覚処理の初期に行なわれるとし、主観的輪郭形成のニューラルネットワークモデルを構築しシミュレーションを行なった。また、主観的明るさの知覚はV2のContour Cellの相互作用によってエンジのコンストラストが変化し、クレークオブライエン効果に基づいて明るさが充てんされると考え明るさを知覚するシミュレーションも行なった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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