文献情報の分析とネットワーク化による研究の効率化 : 電気接点の研究を中心にして

概要

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それぞれの研究にはそれぞれの歴史がある。歴史を共有する研究者群は研究グループとよばれる。ひとつのグループが発表する論文は, そのグループ内では十分討議され理解しあえるが, 他のグループはそれ程深く理解し得ないのが常である。筆者は協調の挙動をモデル化したF-Rモデルを提唱している。そして, これを「電気接点のアーク放電現象」なる図書に, このモデルを基にした, ネットワーク組織型データベース(Network Organized Database; NODB)を提唱した。本文は, NODBが研究論文の内容分析, とくに成果の集約と, 他の論文のそれとの関係を端的に表現し得ることに着目し, 同一分野の複数の研究グループの研究者間を研究成果を核としてネットワーク化し, グループ間の協調のもとに研究を効率的に推進することを考えた試みの案を述べる。ここでは, 具体的な一例として, 電気接点の研究に関する3っつの研究グループをとりあげ, それぞれのAgPd接点に関する論文をひとつずつとりあげてその趣旨を説明する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06