DCT基底が持つ対称性を利用したパディング方式
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概要
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画像内のコンテント (物体) に対し独立に符号化を行うコンテントベース符号化が注目を集めている。任意形状のコンテントに8×8画素ブロックのDCTを適用する場合、分割されたブロックにはコンテントの外側の領域が含まれる場合がある。このコンテントの外側にサンプル値を埋め込み、2次元DCTを適用できるようにすることをパディングという。よく使用されるパディング法としては、コンテントの内側のサンプル値の平均値を用いるMean Replacement Padding (MRP) が知られている。MRPは符号化効率に優れている反面、平均値を求める為にコンテント内の画素と同じ回数の加算とブロック毎に1回の除算を必要とし、演算量の多さに問題がある。より演算量の少ない方法としては、パディングが施される画素に対して水平・垂直方向のコンテントの境界部のサンプル値の平均値を用いるBlock Repetitive Padding (BRP) がある。本稿では、新たにDCT基底の対称性を利用したパディング方式を提案する。パディングに用いられるサンプル値を求める演算を行わないことが、この方式の特長である。以下では、この方式をSymmetric Padding (SP) と呼ぶ。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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