北海道統合通信網における衛星経由圧縮画像伝送方式の検討

概要

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北海道の通信網を衛星通信を積極的に導入して活性化することを目的としている北海道統合通信網に関しては、既に設計に必要な各種伝搬特性の測定や、可変長のバケット通信方式の提案等がされている。重要な課題の一つとして、衛星経由の静止画像伝送方式の検討がある。ディジタル通信回線で画像伝送を行う場合、そのままでは情報量が大きいため、画像圧縮を行う必要がある。しかし、圧縮処理を行ったデータに欠損が生じた場合、その影響が大きいかあるいは全く画像が復元されない恐れがある。特に、北海道のような降雪の多い地方では降雨のほかにアンテナへの着雪・着氷等の影響で受信される電波の減衰が大きくなり、伝送品質劣化が起こることが報告されており、回線断までにはいたらなくても伝送誤りが大きくなる場合がある。本報告では、現在の画像圧縮としては代表的な高画像圧縮技術であるJPEG(Joint Photoqraphic Experts Group)規格に基づき圧縮した画像に対するデータ欠損の影響を調べると共に、伝送誤りの発生に対応可能なフォーマットに変換を行う伝送方式について述べる。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27