電波放射による再突入宇宙機近傍のプラズマ層計測の計算機実験

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概要

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我々は電機粒子コード(KEMPO)を用いた計算機実験により、再突入宇宙機近値のブラックアウト時の電磁環境を解析している。再突入宇宙機が大気圏に再突入する時、宇宙機前方に発生する衝撃波により圧縮され高圧になった大気の一部は電離され、高密度プラズマの層ができる。ブラックアウトとは、このプラズマ層により、宇宙機から発信された電波が、反射、減衰され生じる、通信途絶現象のことである。再突入宇宙機の開発を行う上でブラックアウトの発生とその影響を予測することは通信系及び誘導系の最速設計を行う上で必要不可欠である。そのためには、まず再突入時に機体近傍に発生する高密度プラズマ層の状態を知ることが必要である。プローブを用いた直接計測は、シースの影響やプローブ自体の材質の問題等で困難である。そこで、我々は、宇宙機表面からの電波放射によって、再突入時に発生する高密度プラズマ層の様々なパラメータを測定する方法を開発することを考えた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27

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