宇宙基地曝露部におけるマイクロ波エネルギー伝送実験システムに関する検討

概要

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将来の新しい発電方式としてSPS(Solar Power Station:宇宙太陽発電所)の提案がなされている. この背景には, エネルギー供給源の大部分を地球に埋蔵された天然貧源に頼る現在の発電方式において, 環境問題や資源の枯渇によるエネルギー問題が近い将来生じるすることは自明であり, それらを解決する新しいエネルギー供給システムが必要であるという現状がある. また, これらの問題を解決するためには現在の「地球閉鎖系」から「字宙開放系」への転換が求められており, SPSはそのための礎となり得るシステムであると考えられる. さらに将来人類の生活圏は宇宙に広がると予想され, そのような状況では各々の宇宙機ヘ給電専用の電力衛星からマイクロ波により電力を送るシステムが効率のよいエネルギー供給システムになると考えられる. 本研究では将来のこれらのエネルギー供給システムの実現のための基礎実験として宇宙空間でのマイクロ波による電力伝送実験システムについて検討する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06