情報処理における優先権とくに免疫反応との関係

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概要

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免疫反応における優先順位の存在を想定して、確率微分方程式を用いて、免疫反応系の応答を分析した。外敵としての抗原は2種類存在し抗原性の強い方は先に免疫組織と遭遇し免疫反応の対象となると設定した。これを優先権抗原、一方抗原性の弱い方はその後で免疫反応を引き起こすとする。免疫反応時間は指数関数で近似した。これらに対して免疫反応確率の、線形微分方程式を導いた。定常状態を仮定し、解析解を求めた。定常状態では優先権抗原が増加すると免疫反応確率は低下した。この傾向は弱抗原性を有する抗原が混在しても同一であった。抗原との遭遇確率や、免疫反応確率が変化しても優先権抗原のこのような影響はほぼ同一であった。本研究は異種の抗原を同時に処理する場合の免疫反応系の状態を推定するのに有益と考えた。
1996-09-24

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