NC2000-46 確率発火ニューロンモデルを用いたスパイクネットワークの理論的解析
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概要
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近年発達してきたニューロンスパイク時系列の相関解析ヒストグラムには、観測部位の機能と同様にネットワーク自身が持つ基礎的な幾何構造が現れる。そこで、そのネットワーク自身が持つ基礎的な時空間構造を調べるため、ニューロンが一定の確率でスパイクを通す単なるノードであると仮定する、確率発火ニューロンの方法を考えた。本研究では第一に、この確率発火ニューロンに方法をランダム結合ネットワークにおける時間構造の解析に適用する。これにより単独ニューロンの特性からは説明が困難であった、皮質ニューロンの発火間隔の高分散に一つの解釈を与える。さらに、空間方向への結合特性を考慮することで、脳の活動の最小単位である、ローカル結合によるニューロン間の時空間相互作用について解析する。以上の二つにより、皮質における情報処理の可能性について考慮する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-07-11
著者
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渡辺 正峰
東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻
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渡辺 正峰
東京大学工学部
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浦久保 秀俊
東京大学大学院工学系研究科
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渡辺 正峰
東京大学大学院工学系研究科
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渡辺 正峰
東京大学大学院 工学系研究科
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