ニューロン発火関数とSTDPの相互作用(バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング)
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概要
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spike-timing dependent synaptic plasticity (STDP)は,その特性から単独ニューロンの発火関数と深く相互作用しながら神経回路を発展させると予想される.そこで,本研究では単一コンパートメントのHodgkin-Huxley(HH)モデルニューロンと,leaky integrate-and-fire (LIF)モデルニューロンについて,発火関数とSTDPの相互作用かつくるシナプス結合の強度分布を調べた.一定間隔のシナプス入力ペアによって達成されるシナプス結合強度は,各モデルニューロンの発火関数に依存して異なる発展をみせる.更に複雑なパケット入力に対しても,同様に発火関数を反映して,異なるタイプの情報処理を行う結合分布を形成することが分かる.このことは,現実の生体内においてもニューロン発火関数の違いに依存して同じ時同窓をもつSTDPが異なる神経回路を形成する可能性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-02-01
著者
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渡辺 正峰
東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻
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渡辺 正峰
東京大学工学部
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浦久保 秀俊
東京大学大学院工学系研究科
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近藤 駿介
東京大学大学院工学系研究科
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渡辺 正峰
東京大学大学院工学系研究科
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渡辺 正峰
東京大学大学院 工学系研究科
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