非視覚的手掛かりによるサッカードの適応
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概要
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サッカ-ド中に一定割合でシフトする視標を修正サッカ-ドで捉える.数百回の試行の後に,被験者は初めからシフト位置に向かってサッカ-ドをするようになる.動物実験によれば,小脳系がこの適応に不可欠に関わっている.学習要因を解明する目的で,視標をステップさせずに音のみを手掛かりにする適応実験を3種類行った.サッカ-ドの振幅が過大,適当,過小であることを知らせる高低差のある音情報を,サッカ-ド開始から100ミリ秒後に与えても,運動学習は成立した.たとえば瞬間現れた10゜の視標に対して約8゜のサッカ-ドを被験者は行うよになる.適応に必要な試行数は視標シフト法の場合と同様であった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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小川 正
通信総合研究所
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藤田 昌彦
郵政省通信総合研究所
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藤田 昌彦
郵政省通信総合研究所:電気通信大学大学院情報システム学研究科2
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藤田 昌彦
電気通信大学大学院情報システム学研究科
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小川 正
郵政省通信総合研究所通信科学部
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