ボール投げプリズム適応における文脈依存性の検討(2)
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概要
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楔型プリズムをかけた被験者が視覚目標に向かってボールを投げる.プリズムによって曲げられた視線の向きに投球するので,その分だけ目標を外す.見えたところに投げるように指示されていても,少しづつ誤りは是正されて数十試行で正しく目標に当たるようになる.プリズムを外した直後は,視線と投球方向の新しく獲得された関係は保持されていて,今度は逆の方向に誤りが現れる(負の残効).繰り返し投球すると,少しづつ是正が進み,目標を捉えるようになる.サッカード系での適応では刺激に対する選択性が現れる.そこで,現に見えている目標に対するプリズム適応と,記憶した目標に向かう投球へ適応に選択性があるか否かを調べたが,固定目標の場合は選択性が示唆されたが,不定目標の場合,明確な傾向は出なかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-17
著者
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