ローカルリニアマッピングを用いたダイナミックリンクの発展

概要

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Von der Malsburg は, トポグラフィックマッピング形成モデルを画像認識に応用したダイナミックリンクを提唱している. この方法によって画像の歪みや回転等に影響されにくい認識が可能になると期待されている. また, 彼のグループはダイナミックリンクの応用例として実際に顔の認識を行なっている. しかし, そこに用いられているモデルは, 画像を平行移動した物は同一画像と認識できうるものの, 回転変換や拡大変換した物に対してはもとの画像と同一視できるものではなかった. 平行移動や回転移動を行なった図形は基の図形と合同・相似であるので, 回転・拡大図形に対しても同一画像と捉えられる方が良い. 著者らは, 回転画像を同一視できるモデルを提案したが, 拡大画像については同一視できなかった. そこで本論文では, 拡大変換に対しても同様に同一の画像として捉えられるモデルを提案し, それを基に2値画像についての画像追跡のシミュレーシヨンを行なう. さらに多層構造を導入し大きな変換を受けた画像に対しても対処できるようにする.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-19