幅の変化する興奮波によるより安定なトポグラフィックマッピング形成モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来のトポグラフィックマッピング形成モデルは,神経場に生じる定常な局在興奮に基礎をおいできた.しかし神経場上の興奮パターンには,その他に伝播する興奮波があり,古くから知られている.われわれは,すでに興奮波を生じる2枚の神経場の間にもトポグラフィックマッピングが形成されうることを示した.二つの神経場の興奮力学の間の引き込みという考え方を用いると,このモデルと従来のモデルを統一的な視点から捉えることができ,興奮波を生じる神経場の間にもトポグラフィックマッピングの形成が予想できる.このモデルは神経場上の時空間パターンによってトポグラフィックマッピングが形成されると言う点でこれまでの他のモデルとは異なっている.興奮波の幅を時間とともに徐々に狭くしていくことによって,初期値にトポグラフィックな傾向がなく,完全にランダムのものでも,最終的にほぼ完全なトポグラフィックマッピングが形成されることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-06-21
著者
関連論文
- 多重マップモデルによる二種の情報の分離抽出
- 量子化された結合荷重をもつ自己相関型連想記憶回路の容量
- 相関型連想記憶モデルのスパースコーディングと素子のしきい値
- フィードフォワード抑制を持つ非単調モジュールから構成される連想記憶モデルの記憶容量
- 指数忘却をもつ連想記憶モデル : 統計神経力学による解析
- 運動速度選択性の自己形成
- 可変閾値をもつランダム対称結合神経回路の平衡状態の数
- ランダム対称結合を持つ神経回路網の平衡状態の数
- 連想記憶モデルの記憶容量と素子の最適しきい値
- 「記号とパターンの統合」ワークショップ感想文
- LGNの層構造とトポグラフィックマッピングの進行波による形成のモデル
- 抑制性結合で結ばれた複数の学習神経場による非線形主成分分析
- 3層連続多重マップモデルによる非線型主成分の抽出
- 入力情報の連続的対応による自己組織多重マップの引込み
- 連続多重マップによる主成分の自己組織的抽出
- 多重マップによる新しい情報表現の自己組織化
- 入力情報の連続的対応による自己組織多重マップの引き込み
- 多重マップの自己組織化
- 29)幅の変化する興奮波によるより安定なトポグラフィックマッピング形成(ヒューマンインフォメーション研究会)
- 幅の変化する興奮波によるより安定なトポグラフィックマッピング形成モデル
- 幅の変化する興奮波によるより安定なトポグラフィックマッピング形成モデル
- Kohonen modelによるDirection Mapの形成
- ダイナミックリンクによる画像どうしのマッチング
- ローカルリニアマッピングを用いたダイナミックリンクの発展
- ローカルリニアマッピングを用いたダイナミックリンクによる回転画像追跡
- ダイナミックリンクによる回転画像認識の理論と実験
- 種間競争と配偶者選択と突然変異による種の形成と分化のモデル
- 自己組織化マップの疎密と関数近似に関する理論
- 改良型コホネンマップモデルの関数近似への応用の理論
- 振動子ネットワークの非同期現象による偽記憶の識別
- トポグラフィック・マッピング形成の数理
- ダイナミックリンクによる画像の部分どうしのマッチング
- 拡散方程式を用いた画像間の連続非線形写像の形成
- 拡散方程式を用いた画像間の連続非線形写像の形
- ダイナミックリンクによる画像の部分どうしのマッチング
- 神経振動子結合系における加速効果の位相モデルによる解析
- 2次元反応拡散方程式の空間位相同調とその紋様形成への応用