3種類のシナプスにより行われる乗算的演算の神経回路モデル
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概要
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視覚野の多くの神経細胞が示す運動方向選択性(DS)は, Reichardtの時空間相関として説明されている。しかし,そこで用いられる「乗算」を細胞が行うことは難しい。本報告では,生理学的に確認された3種類のシナブス(シナプス前抑制,シナプス後興奮・抑制)を組み合わせた神経回路で「乗算的な演算」を行え,それにより時空間相関を正しく実行することを述べる。この回路は3種類のDS単純細胞をモデル化し,生理実験と似た応答をする。これにより,局所運動に係わる7種類の細胞を生理学的に確認されたシナプスだけを用いてモデル化した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-28
著者
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