非一様平均画像モデルを基礎とした劣化画像パラメータの最ゆう推定

概要

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実際の劣化画像の復元問題を扱う場合,劣化過程パラメータおよび原画像パラメータの推定は必要不可欠である.本論文では,実画像との適合性に優れた,平均が非一様な画像モデルに基づく,劣化過程パラメータおよび原画像パラメータの推定方法を提案する.また,推定されたパラメータを用いて,反復法によるベイズ復元を行った.パラメータの推定方法は,従来の離散フーリエ変換を用いる最ゆう推定法をもとにして定式化を行い,周波数領域での対数ゆう度関数の計算法に,極大値探索法としてBFGS法を適用することにより導く,ベイズ復元法は,復元画像の評価規準としての最大事後確率を共役こう配法を用いて最大化することにより導く.計算機シミュレーションにおいて,劣化過程として線形運動劣化と一様な焦点ずれを仮定し,劣化画像を生成した.その劣化画像から劣化過程パラメータと原画像パラメータを推定し,その推定したパラメータを用いて,復元処理を行った.その結果,正確なパラメータ推定値と良好な復元処理画像が得られた.また,実際のカメラの動きによる運動劣化画像およびCCDカメラの焦点ずれを画像に対しても,パラメータ推定および復元処理を行い,十分な復元画像が得られた.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-04-25

非一様平均画像モデルを基礎とした劣化画像パラメータの最ゆう推定

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