仮想体積を用いたテクスチャ特徴変数とその応用
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概要
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従来, 画像のテクスチャを分類する場合, テクスチャの特徴を表す指標(以下, テクスチャ特徴変数という)として, フラクタル次元が用いられてきた. しかし, 人間の視覚によってテクスチャの違いが容易に判別できるようなホワイトノイズ的テクスチャおよびブラウンノイズ的テクスチャについて, それらのフラクタル次元を用いてもテクスチャの違いを判別分類できない. そこで, 本論文では, 上記の欠点をなくしたテクスチャ特徴変数を見出すために, まず, 寸法と濃度値で形成される仮想体積を定義し, 次に, 仮想体積を用いたテクスチャ特徴変数の導出法を示している. 更に, 本手法をホワイトノイズ的テクスチャおよびブラウンノイズ的テクスチャに適用して, これらのテクスチャ特徴変数を求め, この変数を用いることにより, 上記のテクスチャをテクスチャの特徴別に定めたカテゴリーに正しく分類できることを示し, ここで提案したテクスチャ特徴変数の有効性を示している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-09-25
著者
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東 恒人
岡山理科大学工学部
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入江 浩一
岡山理科大学工学部情報工学科
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掛村 篤
岡山理科大学大学院工学研究科
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掛村 篤
岡山理科大学大学院工学研究科情報工学専攻
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掛村 篤
岡山理科大学 大学院
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入江 浩一
岡山理科大学大学院工学研究科修士課程情報工学専攻/岡山理科大学工学部情報工学科
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