TLM法による二次元電子波伝搬の時間域解析

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概要

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量子力学的波動を利用したデバイスの特性を最大限に引き出すためには, ポテンシャル形状と波動現象の関係を把握し, 望んだ波動現象を実現するためにポテンシャル形状を最適化する必要がある.そのためには量子力学的波動方程式を用いたシミュレーションを行う必要があることから様々な研究がなされている.本研究では, ポテンシャル中の波動の時間域解析に対してTLM(Transmission Line Matrix)法を適用することを試みた.従来, 有効質量近似Schrodinger方程式の時間域解析手法として用いられている中心差分法及びAlternating Direction Implicit(ADI)法と計算量, 計算精度を比較し, TLM法を有効質量近似Schrodinger方程式で表される波動の解析に用いた場合の性能について検討した.また, 提案したTLMモデルがE-k関係の非放物線性を考慮した場合に対しても適用可能であることを示した.
2000-01-21

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