電圧印加状態の2重バリヤにおける完全共鳴準位合成について

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概要

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共鳴トンネルダイオートなどの電子輸送デバイスを動作させるときは、電圧を印加する必要がある。印加電圧によりポテンシャルはフラットな形状ではなく斜めに傾き、対称2重バリヤ構造では完全共鳴準位を生じなくなる。非対称2重バリヤ構造の場合は電圧を印加する状態で完全共鳴準位を生じる可能性があると考えられる。本稿では、任意の電圧を印加状態で所望の完全共鳴準位を生じる非対称2重バリヤ構造の合成手法を検討した。電圧印加状態での2重バリヤ構造の簡易モデルを利用し、均一分布定数等価回路によるモデリングを行った。さらに、スミスチャートを利用して、バリヤ幅及び井戸幅を調整することによって、基底準位が完全共鳴準位となるような非対称2重バリヤ構造を合成し、透過特性の数値計算を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-06-23

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