メゾスコピック系での電子波伝搬の回路的一解析法

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概要

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半導体の微細構造作製技術が進歩し、電子のde Broglie波長以下のポテンシャル構造の作製が可能となってきている。このため半導体中の電子の運動を、一次元、二次元ポテンシャル中での波動現象として取り扱ってよいような構造を実際に作ることが可能となり、それらの波動現象をデバイスの動作原理として利用するための理論的、実験的な研究が多数なされている。本稿では、電子波導波路を複数のモードが伝搬する導波路部分とそれらを接続する接合回路ととらえ、電子波の反波、誘過について回路行列や回路関数を利用して解析を行なった。さらに、二次元の電子波導波路中の反射、透過の特性を近似一次元線路で表現することを試み、T型スタブ構造について、一次元解析によって得られる解と、二次元解析によって得られる解を比較、検討した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-06-23

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