声質を維持した発話音声矯正システムに関する研究(第1報) : 単モーラによる基礎実験(高齢者支援/肢体不自由者支援/一般)
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概要
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構音障害者のコミュニケーション支援システムとして、様々な機器が開発されているが、それらの多くの音声合成装置では、抑揚やアクセントを自由に変えたり、本人の声の特徴を表したりすることができない。筆者は構音障害を持っており、日常会話における、テキストでは表せない音声情報の重要性を強く感じている。本研究では、話者の声をできるだけ維持した状態で不明瞭音声を明瞭化するシステムを考え、その基礎的な実験を行った。実験には、筆者の不明瞭音声をモデルケースとして用いた。これは、親しい友人や家族なら聞き取ることができる程度の不明瞭さである。声の本人らしさを表す音響的なパラメータは、厳密には明らかではない。そこで本研究では、音響的なパラメータから新たに音声を合成するのではなく、話者の音声波形に対して加工処理を行い、音韻に関係の無い情報はできるだけ残すという立場を取っている。特に、声の抑揚や音圧の変化やピッチのゆれは、重要である。単モーラでの実験の結果、他者の子音波形を不明瞭音声へ付加することにより、無声子音と、有声子音の一部の明瞭化が確認できた。また、ウェーブレット変換を用いて母音が明瞭化できた。これらの技術は、連続音声にも拡張できると考えられる。ウェーブレット変換を使い、不明瞭音声に対して、ある程度の音声認識が可能であった。また、連続音声への適用を考慮してHMM Tool Kitを用いた認識実験を行い、今後の可能性を考察した。
- 2005-07-07
著者
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