広域プライベートATM網における高速VCC設定法

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概要

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本稿では、広域のプライベートATM網においてVCC設定遅延時間を大幅に短縮する,高速VCC設定法について提案する.コネクションオリエンティッドなATMでは,データの送受信を行なう前に仮想チャネルコネクション(VCC)を設定する必要があり,トランザクション処理のようにVCC設定遅延時間に比べてデータ転送時間の短い場合には,コネクションレスプロトコルよりもデータ転送効率が悪くなる.従来,この問題を解決するためにさまざまな手法が提案されているが,(1)スループットが低い,(2)ネットワークの変動に追随しにくい,(3)大規模ネットワークには不向き,(4)制御が複雑であるなどの問題があった.本稿では,これらの問題を解決するために,VCC設定要求シグナリング直後にデータ転送を開始できる手法を提案する.また,性能評価を通して,広域網においてデータ長が短い通信を行なう場合に,非常に効果的であることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-01-28

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