アルミ板と紙ハニカムで構成されたハニカムパネルの漏洩ラム波による非破壊検査の基礎的研究(一般・材料)

概要

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アルミ板と紙ハニカムで構成されたハ二カムパネルは丈夫で軽量であることから,建物の外装パネルや輸送用コンテナの壁面材料としてよく用いられている。最近,パネルの接合部分や傷から発生したピンホールなどから雨水が浸水し,スペーサとなる紙製ハ二カム支持材の軟化や剥離のため強度の低下が問題となっている。本論文はラム波を用いてアルミ板ハニカムパネルを非破壊検査するために行った基礎研究である。具体的には厚さ1mmのアルミ板と紙製ハ二カムコアで構成されたハ二カムパネルについて,2.25MHzで実験し,入射角35°ではA_0モードを,入射角13°ではS_0モードを用いることが適当であることを示し,ハニカムコア内の浸水及びアルミ板とハ二カムコアとの剥離の場合について,模擬欠陥を作成して実験的に検討した。その結果,アルミ板と接着層の剥離は容易に判別できるが,紙ハニカムのみの剥離の検出は困難であること,さらに,浸水の検出に関しては,S_0モードでは振幅が増加し,Cモードでは振幅が減少することを示した。これらの知見はハニカムパネルの非破壊検査を行うための超音波非破壊検査を開発にあって有用である。
2004-09-09