次世代型無人宇宙実験システム(USERS) : 標準バスの確立と軌道上運用からの自律帰道(中型衛星及び搭載機器)(<特集>高い費用効果を目指した衛星システム・要素の設計・評価技術)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
次世代型無人宇宙実験システム(USERS)プロジェクトは,自律帰還による宇宙環境利用のインフラを整備する目的で遂行され,2002年9月10日に打ち上げ,2003年5月30日にUSERS宇宙機システムの帰還部分のカプセルを無事海上に着水させ,回収することに成功し,無人の宇宙実験システムを無人宇宙実験インフラとして完成させた.そして,期待どおりの良好な微小重力環境での成果を地上へ持ち帰った.USERS宇宙機システムはサービスモジュール(SEM)と,軌道を離脱して帰還するリエントリモジュール(REM)から構成されるが,更にこのSEMはREMの軌道上運用や帰還に際しての様々なサービスを提供するのみならず,今後の中低高度の軌道の小中型衛星用標準バスとして設計され,その機能性能についてもこのプロジェクトを通じて検証された.本論文においてはシステム概要と自律帰還の状況を紹介するとともに,帰還回収に必要な機能性能がいかに達成されてプロジェクトの成功につながったかを論じ,更にSEMに付いては標準バスとしての要件が検証されていることを説明する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-01-01
著者
-
伊地智 幸一
(財)無人宇宙実験システム研究開発機構
-
金井 宏
財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構
-
伊地智 幸一
財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構
-
金井 宏
財団法人 無人宇宙実験システム研究開発機構
関連論文
- 光学観測による再突入飛翔体の捕捉
- USERSミッション概要およびUSERS/REMシステム
- 次世代型無人宇宙実験システム(USERS)の概要
- 長パルス一次レーダーによるUSERS REVカプセルの追跡
- 自律帰還可能な無人宇宙実験システムUSERSの利用について
- 次世代型無人宇宙実験システム(USERS) : 標準バスの確立と軌道上運用からの自律帰道(中型衛星及び搭載機器)(高い費用効果を目指した衛星システム・要素の設計・評価技術)
- 次世代型無人宇宙実験システム(USERS) : 新しい微小重力実験インフラ
- USEFに於ける衛星開発
- 宇宙環境信頼性実証システム(SERVIS)について(宇宙応用シンポジウム : 宇宙実証)
- TB-1-6 無人宇宙実験システムの宇宙実証 : USERS の概要
- SANE2000-32 宇宙CALSの適用
- 小型化等による先進的宇宙システム(ASNARO)プロジェクトにおける衛星開発運用活性化活動の紹介 : コンソーシアムにおける「バス標準」の策定活動の紹介(宇宙応用シンポジウム〜小型衛星から宇宙ステーション関連システムの開発・運用成果〜)
- 次世代型無人宇宙実験システム"USERS" (特集 宇宙開発と衛星通信)
- 12aSC-5 2003年ハロウィーンイベントに伴う捕捉粒子の変動(12aSC 太陽系宇宙線・宇宙線生成核種(太陽系・生成核),宇宙線・宇宙物理領域)
- READ実験
- 衛星搭載全方位モニタカメラの開発
- USERS展開ラジエータの宇宙実証
- 次世代型無人宇宙実験システム(USERS)プロジェクトについて
- 民生部品の利用による衛星の低コスト化 (特集 航空宇宙技術の最新技術動向)
- USEFに於ける衛星開発
- マイクロ波によるエネルギー伝送技術の研究開発(マイクロ波,ミリ波)