半周期の零相関範囲を持つ2相系列対

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概要

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近似同期CDMA通信は、送信側と受信側においてある許容時間範囲で同期が取れるように制御する移動体通信方式の一つである。符号間干渉やマルチパスの影響がまったく無い近似同期CDMA通信を実現させる一つの方法として、許容時間範囲に相当する系列シフト間において周期自己・相互相関関数が零となる系列の組(零相関範囲を持つ系列の組)を設計することが挙げられる。本稿では、基本的な零相関範囲を持つ組として、2つの系列からなる2相系列対を検討する。そのような系列対の最大零相関範囲は、半周期となることが全探索による計算結果から予想できる。従って、半周期の零相関範囲を持つ系列対を完全相補系列対を用いて構成する。また半周期の零相関範囲を持つ周期2^nの系列対の発生関数を導出する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-03-11

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