風景画像の地水面部分を分離したマルチメディア・アンビエンスコミュニケーションのシーン表現
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概要
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「空間共有コミュニケーションプロジェクト」では、遠隔地の人同士が同じ場所にいるかのように感じられるような、臨場感あふれる画像空間(共有空間)を構築するための研究開発を行っている。この画像空間では、実写画像ベースのPhoto-Realisticなテクスチャを基本にしながらも、人間の視覚特性や絵画的手法などに基づくデフォルメも施された画像表現を行う。この画像表現を大型アーチスクリーン上でステレオ視する没入環境におけるコミュニケーションを「アンビエンスコミュニケーション」と定義する。本稿では、アンビエンスコミュニケーションにおける没入環境の画像表現の一手法として、遠景風景と平坦な地水面からなる画像をそれぞれの二つの領域として分割・処理して遠景・地水面のそれぞれの平面を作製し、それらを組み合わせた疑似3次元的シーン表現を提案する。この表現は、オブジェクトとしての見え方を現実に即したものにできるというのみでなく、他のオブジェクトとの合成において整合性が良く、さらに演出上もしくは撮影-表示条件の整合といった面でのデフォルメの可能性も提供する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-16
著者
-
山田 邦男
通信・放送機構
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相澤 清晴
通信・放送機構
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齊藤 隆弘
通信・放送機構
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苗村 健
通信・放送機構空間共有コミュニケーションプロジェクト
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市川 忠嗣
通信・放送機構 空間共有コミュニケーションプロジェクト
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市川 忠嗣
NTT アドバンステクノロジ
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市川 忠嗣
通信・放送機構
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