耐故障ソフトウェアのための安定記憶の構成方法 : 並列関数型言語CMLによる実装

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
耐故障ソフトウェア記述のための計算モデルFTAGは再実行および複製の機能を持つ関数型計算モデルであり、障害の特定が容易、状態の退避や回復が容易、障害の前後での状態の一貫性が保持される、等の多くの利点を持っている。FTAGモデルは最初の実装が完了しているが、実効効率などを考慮していない。特に外部安定記憶(stable storage)に関しては、全体に渡って排他制御を行うことで実現しており、競合を最小化するような記憶領域の割当てについては対象外としている。しかしながら、FTAGモデルが本来ターゲットとしている疎結合並列分散計算環境においては実効効率および信頼性の向上と耐故障化コストとの間のトレードオフ等の定量的解析が必要となる。本稿ではFTAGモデルの安定記憶の効率的な構成方法を述べる。最初にFTAGにおける外部記憶の特徴を明らかにし、プログラムの実行時間や並列度を考慮した外部記憶の割当てと最適化の方法や可能性を議論する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-12-18

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク