操作の整合性を保証する処理単位モデル

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概要

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協同作業において利用者は作業しながら互いの作業結果や状況を参照する必要がある。しかし、従来のデータベースの直列可能性に基づく並行処理制御技術ではこのような協同作業に対応できない。また、CAD/CAMなどの応用分野における作業は長大なので故障やすくみに遭いやすく、従来の処理単位全体を後退復帰する方法では作業結果の紛失問題を招く。これらの問題を解決するために、本論文では作業の意味論に基づく処理単位モデルを導入し、ツールキットと呼ばれる操作集合で処理単位の整合性を保証する。さらに、この処理単位モデルに基づいて並行処理制御基準を検討し、並行処理制御方式と回復制御方式を提案する。これらの方式によって相互参照をともなう協同作業が実行でき、後退復帰による作業結果の紛失問題を緩和できることを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-12-17

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