連合データベースシステムにおける導出データの一貫性管理法
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概要
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データベースシステム(DBS)の形態として,集中型,分散型,連合型,非連合型がある.前の二つの型のDBSは,単一のデータベース管理システム(DBMS)がデータベースを管理するが,後の二つの型のDBSは複数のDBMSから構成されており,マルチDBSと呼ばれる.データベースが世に現れてから現在までの間に,機械可読なデータ資源が様々な形で蓄えられてきた.今後も,二次記憶の低価格化,安価で高性能なワークステーションの普及などにより,世界中で運用されるDBSの絶対数や蓄積されるデータ資源の量は増加を重ねていくと思われる.このような状況でますます重要となるのは,複数のDBSに対するデータ操作機能を持つマルチDBSを提供し,冗長な大量データの効率よい利用を促進することである.マルチDBSに含まれるそれぞれのDBSを要素DBSと呼ぶ.マルチDBSには連合型のものと非連合型のものがあるが,非連合型のものは要素DBSが均一であることを要求し,自律的な要素DBSを取り扱うことができない.本稿では,連合型のマルチDBS(連合データベースシステム)を議論の対象とする.すなわち,要素DBSの分散性,異種性だけでなく,自律性も考慮した,マルチDBSにおける導出データの一貫性管理法について論じる.まず,要素DBS分散性,異種性,自律性を考慮した更新処理のモデルについて論じる.次に,具現化した導出データを局所的な一貫性管理が可能となるように配置する方法を示し,さらに,連合データベースシステムを,更新処理に関して互いに自律的なグループに分割して一貫性管理を効率化する方法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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