カメラ運動を拘束した因子分解法による空撮映像からの空間情報復元

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概要

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本論文では,カメラ運動を拘束した因子分解法による空撮映像からの空間情報獲得手法を提案する.まず,空撮映像中の地面上の標本点に着目し,この標本点の空間情報を既知とした因子分解法によりカメラ運動を復元する.次に,この復元運動を既知情報として導入した因子分解法により,映像中の特徴点の空間座標値を獲得する.ここで,特徴点とは,地面に位置する点と,建物上面に位置した輪郭を形成する点である.また,地面点に関するユークリッド座標値と,因子分解法で獲得した座標値間の幾何変換から空間情報を復元する.実験では,ヘリコプターに搭載した高精細カメラで取得した空撮映像を用いた.本手法により復元したカメラ運動は,機体に設置した姿勢センサ装置で計測した運動を,忠実に再現していることを確認した.また,建物に関する空間情報は,レーザ測距器による計測値に近い値で復元されており,本手法の実用性,有効性を実験結果により示した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-05-01

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